モスタル(ボスニアヘルツェゴビナ) 首都サラエボの南西約70kmにあるモスタルは、オスマン帝国時代の15〜16世紀に発展した街で,街の中央を流れる ネトレヴァ川にアーチ形の石橋が架けられたのは1566年の頃であった。この石橋は数百年にわたりこの街のシンボルとし て愛されてきた。1992年に始まった内戦では激戦地となり、石橋や周辺にあったトルコ風住居やモスクなどの多くが破壊さ れてしまった。1995年に内戦が終わると、ユネスコなどの支援の下、街は徐々に修復されていった。破壊された橋は往時 の姿に復元され2004年7月にようやく昔の姿をとり戻した。2005年「モスタル旧市街の古橋地域」として世界遺産に登録 された。
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