スプリット(クロアチア)

     ローマ皇帝ディオクレディアヌスの宮殿は1700年ほど前の建物である。東西150m、南北200mで堅固な城壁に囲まれた
    要塞のようだ。皇帝は305年から没するまでの6年間をこの宮殿で過ごしたが帝国の衰退に伴いこの宮殿も廃墟として捨て置
    かれた。7世紀、宮殿北方の都市サロナがスラブ系民族の襲撃を受ける。街を追われた住民たちは新しい土地へと離散し、一
    部の人たちがこの宮殿の廃墟に住み着いた。これが街としてスプリットの始まりとされる。現在も城壁の中には600人ほどの住
    人が実際に生活しているという。
1979年「スプリトのディオクレディアヌス宮殿」として世界遺産に登録された。

   
     ディオクレディアヌス宮殿再現図
           (絵葉書)
          
世界遺産 
    スプリットの港(絵葉書)


  スプリットの港(絵葉書) 


         
   
           大聖堂
  もともとはディオクレディアヌス帝の霊廟
  として建てられたもの。8世紀頃に大聖堂
  へと造り変えられた
              銀の門
   宮殿東側の門
   現在の門は19世紀に建てられたもの
 
  宮殿の内部 


         
     
金の門
宮殿北側にある門(現在修復中)


              鉄の門
         宮殿西側にある門
   門の脇に立つ塔はロマネスク様式。
   ゴシックの鐘楼とルネッサンスの時計
   を備える
               前庭
   ポッカリ空いた空間の下は皇帝住居
   の玄関広場だった場所


         
   
        前庭での男性合唱
  クロアチアの伝統音楽でもあるクラバは
  男性4人によるアカペラ合唱。
  円筒形のこの場所は美しいハーモニーが
  更に美しく反響していた。
  CDを販売している。
          宮殿地下の売店
  地下はみやげ物などの雑貨店が軒を並
  べている。観光客が賑わっていた。


                同 左




         
   
            アーチ天井
  渦巻状に仕上げられており、力学的に
  力を分散した構造になっている。
     ディオクレディアヌス帝のレリーフ 

     地下宮殿の一角に当時のゴミ捨て場
  となっていた。このゴミから当時の生活 
  状況がわかる。(正面奥)
         
       
            青空市場
   宮殿の東側一角は,露店が立ち並ぶ
   青空市場。この写真ではみやげ物が多
   いが、別の場所では新鮮野菜や果物を
   売っているお店が立ち並んでいた